親から虐待され、ろくに学校にも行けず、青春期を少年院で過ごしたサイケ(高杉真宙)・カズキ(加藤諒)・タケオ(渡辺大知)。社会に見放された3人が生き抜くためにつかんだ仕事は、犯罪者だけをターゲットにした“タタキ”(窃盗、強盗)稼業。そんなある日、タタキの最中に偶然にも振り込め詐欺のアガリ(収益金)の隠し場所を知ることとなった3人。それは“半グレ”系アウトローによる犯罪営利組織カンパニーとして台頭する「六龍天」のものだった。「六龍天」に身元がバレないよう、慎重にタタキを繰り返すも、あるきっかけから3人の身元が「六龍天」に知られ、絶体絶命の状況に追い込まれてしまうが・・・
- 【カンパニー】
半グレ系アウトローの人間で構成された、犯罪営利集団。営利を目的としている組織体制の為、仁義や体裁を重んじるヤクザとはその根本が異なる。 - 【タタキ】
窃盗、強盗の隠語。 - 【ハリ】
見張り役のこと。 - 【受け子】
騙された被害者に直接会い、金を受け取る担当のこと。 - 【半グレ】
暴力団に所属せずに犯罪を繰り返す集団のこと。「グレる」、白(堅気)でも黒(ヤクザ)でもない「グレー」などを語源とする。 - 【年少】
少年院のこと。 - 【発発(はつはつ)】
発動発電機の略。 - 【テンプラ】
盗用ナンバープレートなどカモフラージュに使用する道具の隠語。中身と実態がことなることから。 - 【番頭】
カンパニーのオーナーのもとで詐欺店舗を統括する存在。 - 【プレイヤー(掛け子)】
振り込め詐欺のシナリオをもとに電話をかけて金を要求する担当のこと。
漫画:肥谷圭介
「DAYS」でヤングアニマルまんが賞準入選・デビュー。「その子の笑顔が世界を救う」で第29回MANGA OPEN山田芳裕賞受賞。「ギャングース」は受賞後第1作目。コミックDAYS「マーダーボール」連載中。
最初「家のない少年たち」を読んだときに、この映画が観たいと思いました。なので映画化を知ったときは、ただただ楽しみでした。そして映画は、よく冷めてると言われる僕でも何度もグッとくるシーンが沢山ありました。最高でした。続編が観たいです。